2018宝塚記念〜最終血断と回顧〜

宝塚記念の最終的な血統検討に移る。宝塚記念で求められるのは、ズバッと切れる脚の馬ではなく、スタミナと持久力に長けた馬。上がりが34秒台になることはまず無い。ディープ産駒は過去5年馬券に絡んでいて勿論走るのだが、2013年のダノンバラードを除いて全て牝馬。母父はスピードに勝る血統と牝馬ならではの切れ味で、宝塚記念の本筋とはずれるが、ディープの総合力ともあいまって例え人気薄でも2・3着までは突っ込んでくる。ただし優勝したディープ産駒はマリアライトのみ。母父エルコンドルパサーという重厚なスタミナ血統があってこそ勝ちへと繋がったと見ている。

具体的には過去10年で5頭の勝ち馬を送り込んだステイゴールドが圧倒的。これは皆分かっていることで、唯一のステイゴールド産駒のパフォーマプロミスが、前日段階でオッズがルメール・デムーロの次いでの3番人気単勝7.9倍。母父もタニノギムレットということでブライアンズタイムの流れを汲むロベルト系。明日は午前中まで雨が残るという予想もあり、この馬にとっても追い風となる。やや人気し過ぎの感もあるが、ここはステイゴールドとロベルト系の血に賭けて本命としたい。

続いて重要視したい血統はトニービン。2011年勝ち馬アーネストリーは、父グラスワンダー×母父トニービン。15年勝ち馬ラブリーデイは、父キングカメハメハ×母母父トニービン。ステイゴールド産駒の間隙を突いて爆走する馬には常にトニービンの影がある。いつまで経っても日本競馬はこのトニービンの血の影響力が大きいのだ。父がジャングルポケットでトニービンの直径となるノーブルマーズは、しかも母父シルヴァーホークのロベルト系なので、いかにも血統的に狙いたい馬で当初は本命抜擢も考えたのだが、いかんせん鞍上の高倉稜がいただけない。デビュー当初から全戦騎乗していて今回も乗り替わり無く期待されているのも分かるが、流石にアタマは無いと見て押さえまでとする。

代わりという訳ではないが、トニービン狙いなら当然外せないのがルーラーシップ。キンカメ産駒のルーラーシップだが、どちらかと言えばそのキャラは母父のトニービンそのもの。菊花賞馬のキセキも出走するが、ここは宝塚適性の高そうなダンビュライトを上位に取って対抗とする。キセキは消しも考えたがデムーロに戻ったここは△に押さえておく。

ディープ産駒を狙うのなら牝馬というのが定石なのかもしれないが、福永のヴィブロスに印を託すことがどうして出来ない。念願のダービージョッキーともなって、一皮剥けた騎乗に期待したい気持ちもあるが、牝馬限定戦ならともかく牡馬混合戦のG1では軽視し無印とした。8歳のディープ産駒スマートレイアーも旬は終わったと見て、これも消し。代わりに単穴に推奨したいのが5歳牡馬のゼーヴィント。母父ブライアンズタイムが心強い。戸崎から池添に乗り替わったが、グランプリ男の意地を見せてくれるかもしれない。

◎パフォーマプロミス
◯ダンビュライト
▲ゼーヴィント
△キセキ
△ノーブルマーズ

馬券は◎の単複に、▲の単複も少々。
◎→各印へ馬連と、▲からの馬連を押さえる。
◎◯2頭軸の3連単と◯▲2頭軸の3連単をマルチで。

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〜回顧〜

G1未勝利馬が悲願の初制覇を達成することが多い宝塚記念。ステイゴールド産駒ということで本命に推したパフォーマプロミスは、日経新春杯勝ちがあるとは言ってもG1は未出走。初の58kgを背負うってことをもっと重要視しなきゃいけない。勝ったミッキーロケットは、思えば天皇賞・春の最先着馬。有馬記念との連動性ばかり気にしてしまったが、王道ステップレースとしてはやはり天皇賞・春なんだよな。その天皇賞・春で、レインボーライン・シュヴァルグラン・クリンチャーに次ぐタイム差0.2の4着なのだから軽視してはいけなかった。血統分析で書かなかったが、キングカメハメハ持ちは宝塚記念の注目血統の一つなのだ。

そして悔しかったのがノーブルマーズ。高倉稜くんゴメン!買うべきはキミの複勝だったよ!それにしても2着のワーザーも無印としてしまったのも痛恨。重い馬場と予想してんだから、父サドラー系の馬を買わんといかんぜよ。そして、1着入線後の和田J、涙を拭う様子が見てとれたが、ゴール直後の間もないタイミングだったので、相当に押し上げてくるものがあったんだろうな。インタビューでもあと少しで泣きそうだった。何にしろ、テイエムオペラオー以来のG1戴冠に素直におめでとうと言いたい。

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~レース後のコメント~

1着 ミッキーロケット(和田騎手)
「馬場が乾いたので、内のいいところを通ろうと思っていました。スタートが上手で、それが心強かったです。前は流れていましたが、勝負どころでついて行ければ直線は頑張ってくれる馬です。長くコンビを組んでいますし、特長を生かせました。最後まで脚色も変わらず、すごい馬です。(17年ぶりのGI勝利について)長かったです。テイエムオペラオーが後押ししてくれました。胸を張ってオペラオーのところに行きたいと思います」

2着 ワーザー(H.ボウマン騎手)
「もう1回レースを使っていれば良かったかもしれません。香港の流れより、今日のような流れの方が合うのかもしれません。馬場は軟らかい方がいいのですが、今日のようなしっかりした馬場も合うようです。この馬は世界レベルの馬だと思います」

(J.ムーア調教師)
「シーズン初めに思うようにレースを使えなかったことや、体重減もあったので、準備が万端であれば勝てたかもしれません。2着は嫌いですが、馬のパフォーマンスには大満足しています」

3着 ノーブルマーズ(高倉騎手)
「もう少し前に行けると思っていましたが、ハイペースで馬が行きたがらなかったので、馬の走りたいように走らせました。この大舞台でよく頑張ってくれましたが、悔しいです。でも、充実して本格化してきたと思いますし、これからも楽しみです」

4着 ヴィブロス(福永騎手)
「リラックスさせるのに時間が掛かりました。こんなに行きたがるとは思いませんでした。スタートして隣の馬に来られてスイッチが入ってしまったところもありますが、とにかく力んでしまいました。それでも頑張っているのですが…」

5着 ダンビュライト(武豊騎手)
「3~4コーナーでゴチャついてしまいました。出来れば内ラチ沿いを通りたかったのですが…すごく残念です」

6着 サトノダイヤモンド(ルメール騎手)
「4コーナーでバテた馬の後ろになってしまい、抜け出すことが出来ませんでした。道中で早めに動いた分、最後は伸びがありませんでした。コンディションは悪くなかったと思います」

7着 ステファノス(岩田騎手)
「行きっぷり良く、いい手応えで回って来られました。直線、割って来られるかと思いましたが、ラスト1ハロンで止まってしまいました」

8着 キセキ(M.デムーロ騎手)
「折り合いは問題なかったです。今回は内側から伸びるケースが多かったので、内に入れましたが、外を回らせれば良かったかもしれません」

9着 パフォーマプロミス(戸崎騎手)
「馬の感じは良かったです。ただ、いつもの行きっぷりがありませんでした。今日の馬場が合わなかったのかもしれません」

10着 スマートレイアー(松山騎手)
「スタートが良くて、前の位置取りで流れに乗れました。それでも勝負どころでは苦しくなってしまいました」

12着 サトノクラウン(石橋脩騎手)
「いざ、勝負どころで行こうとした時、馬が動いてくれませんでした。馬の気持ちを最後に頑張るように仕向けられませんでした」

13着 アルバート(藤岡康騎手)
「前へと促して行ったのですが、後方からになり、リズムに乗れないままレースが終わった感じです」

14着 ゼーヴィント(池添騎手)
「ハミを乗せて行こうと思い、気合いを入れて好位を取りに行きましたが、3コーナー過ぎに一杯一杯になってしまいました。そこから反応してくれませんでした」

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